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第5回田辺杯~スピーチコンテスト with 鎌倉女学院~ | 逗子開成中学校・高等学校

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第5回田辺杯~スピーチコンテスト with 鎌倉女学院~

生徒の活躍

第5回田辺杯~スピーチコンテスト with 鎌倉女学院~

第5回田辺杯~スピーチコンテスト with 鎌倉女学院~

創立者を同じくする逗子開成と鎌倉女学院の学校交流の一環として行われているスピーチコンテスト「田辺杯」も第5回を迎えました。今年のテーマは「言葉の豊かさとは」です。

今年度は鎌倉女学院にて開催。両校とも全校生徒が参加する予選会を勝ち抜いた17名の若き弁論家が陸奥ホールに集いました。この記事ではその17名のスピーチの様子をお届けします。

1番 綱島孝太君 様々な意味を持つ日本語と対照的な英語

日本語で「借りる」と一口で言っても英語ではさまざまな単語がある。そういった言語の差異を元に文化の多様性に焦点をあてつつ、表情や声色など言葉以外のメッセージが持つ意味の大きさを訴えかけました。

2番 田中碧衣さん 相手を考えた表現のすゝめ

「異国の地で言葉がわからず戸惑う日々に、大切な友達がくれた言葉。『人を大切に思える人は、どんな人とも仲良くなれる』かしこそうな言葉、かっこいい言葉より、人を大切に思う行動こそ大切なのだと気づかせてくれた。今は亡きその友のためにも、この言葉を大切に生きていきたい。」力強いメッセージを感情豊かに表現してくれました。

3番 佐々木結和君 子供の言語と成長

自分の小さい妹にまつわる写真やエピソードを元に、幼い子が本や音楽、遊び、散歩、動物の世話などさまざまな興味の対象から言葉を豊かに学んでいく様、その大切さ、尊さをあたたかく届けてくれました。

4番 ニクラ永恋さん “本当に英語を勉強する”ということ

カンボジアで目の当たりにしたこと。家族を養うために、十分な教育を受けさせるために、独学で英語を学ぶ姿。その実体験をもとに、英語を学ぶことは、義務でも、コンプレックスからの脱却でもなく、自分の希望であり、可能性である、と話してくれました。

5番 金子純大君 方言の美しさ

方言は標準語より劣っている、という錯覚に焦点をあてながら、文化そのものである方言の良さ、大切さを訴えかけました。アナウンサーのようなハリのある声が聴衆をひきつけました。

6番 秦 結々子さん 方言と言葉の豊かさの関係

「3.11直後の東北。「がんばろう」という言葉には辛い気持ちを抱いたが「がんばっぺ」という言葉は自分を奮い立たせた。方言はその地域の人、その文化を持つの人にとって心の支え。これからも守っていかなければならない。」落ち着いた語り口で、力強いメッセージを届けてくれました。

7番 波多江望君 書き言葉と話し言葉

時間をかけてゆっくり言葉を選べる書き言葉。感情・表情など言葉以外の情報を用いて伝えられる話し言葉。それぞれの長所と難しさを整理して論じながら「予測変換にたよるのではなく、言葉の豊かさを育てていきたい」と結んでくれました。

8番 大戸理紗子さん 心を紡ぐもの

コミュニケーションは手段であり、目的ではない。AIによる自動翻訳が言葉の壁を低くする現代、大切なのは相手を知りたいという気持ち。相手を知るために一歩踏み出す。スマホで世界がつながる今、世界の人と、言葉で心を紡いでいきませんか、とやわらかく語り掛けてくれました。

9番 田畑 凛斗君 日本語の豊かさの危機

より多くの日本語に触れる。辞書や百科事典を使う。多くの意味に触れ、知見を増やしてみよう。小さな気づきが大きな一歩になって、社会の変化を生み出せるかもしれない。会場の聴衆にまんべんなく視線を配る、落ち着いた語り口が印象的でした。

10番 萩原百花さん 言葉とジェンダー

「言葉の性別はなくなっていくと私は考える」「ありのままを受け入れる。そういう世界に。」と印象に深く残るスピーチでした。英語ではMrs. Mr.がなくなり、日本語では「~だろ」「~なのよ」などの語尾がなくなる変化が、そう遠くない将来起こるのかもしれません。

11番 吉田響君 萩原朔太郎の言葉の豊かさ

17人のスピーチの中で唯一、「詩」という表現方式を掘り下げて論じました。萩原朔太郎の詩を深く、そしてていねいに分析・鑑賞しながら、同時に現代のミュージックシーンを彩る歌の歌詞につなげるなど、10代の青年ならではのみずみずしいスピーチに心を打たれました。

12番 池田心咲さん 武器を超える言葉の威力

言葉の力で、紛争を和解するために交渉をする人、国際紛争調停人。交渉力とはコンピューター、AIではできない、人だけが持つ能力。その力は紛争を終える。武力をこえる。核戦争をも防ぐ力さえある。

13番 柳川 恵始君 ウォラムコテ

文化に実際にふれ、記憶、記録し、相手を知ろうとすることで、自分の知り得ない、膨大な世界が待ち受けている。願い、のぞみ、一歩踏み込む。言葉はそのための武器になる。

15番 日野幹大君 他人の「言葉」を受け入れる

「『正しさ』『革命』『ユダヤ人』どんな言葉にも、多様な意味が含まれている。その中で自分の意味だけが正しいと信じて他者の意味を拒絶することで悲劇が生まれる。思考の礎となる言葉。その言葉の豊かさを支えること大切なのである。」穏やかな語り口ながら、力強いメッセージが心に届きました。

15番 日野幹大君 他人の「言葉」を受け入れる

「『正しさ』『革命』『ユダヤ人』どんな言葉にも、多様な意味が含まれている。その中で自分の意味だけが正しいと信じて他者の意味を拒絶することで悲劇が生まれる。思考の礎となる言葉。その言葉の豊かさを支えること大切なのである。」穏やかな語り口ながら、力強いメッセージが心に届きました。

16番 村松 希咲さん 地域の方言を共通語に

さまざまなデータをもとに、方言の大切さを客観的に論じた上で、方言の消滅をふせぐ具体的な手立てまで踏み込んで論じていたのが印象的でした。

17番 吉田 瑛君 言葉の変化

若者の言葉は乱れている、という声をきくと私はこう思う。言葉とは人と人をつなげる道具であり、話し合っている人同士が理解できているのであれば言葉が「正しい」必要はない。言葉は時代と共にさまざまに変化していく中で、これまでの言葉遣いも大切にしつつ、新しい言葉も大事にすることで、豊かな人生を歩んでいきたい。